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『キティちゃん』
日本国内だけではなく世界的にも有名で、子供から大人まで幅広い年齢層から支持を得ている、日本サンリオを代表する看板キャラクター。
1990年代後半には持ち物すべてを、キティちゃんグッズで揃えたキティファンの若者たちを指す「キティラー」という言葉も生まれているぐらいに人気があります。
さてその『キティちゃん』に、口元が描かれていないのを知っていますか。
私は、口が描かれていないなと思っていましたが、今日まで、そのことに理由があるとは考えたことがありませんでした。
口元は表情を知る手掛かりの大事な要素の一つです。
そのパーツが描かれてないって、どんな理由があるのかなと、ちょっと気になったもので、WEBで探ってみました。
サンリオの機関紙『月刊いちご新聞』2月号のいちごの王さまからのメッセージ
みなさん、キティちゃんのお顔をよく見てみてください。キティちゃんにはお口が描かれていませんね。
サンリオの社長(辻信太朗さん)が執筆
どうしてなんでしょう? 目や耳やお鼻はあるのに、お口が描かれていない…… それには理由があるのです。
実はそこには、やさしさや思いやりは口(言葉)で言うだけではなく、態度で示しましょう!というメッセージが込められているのです。
困っている人には、相手の気持ちになって自ら進んで手を差し伸べて助けてあげることが必要だと、キティちゃんは私たちにそっと教えてくれているのです。
そしてもう一つ、口を描かない理由を聞かれた際、現在の担当デザイナーは、こう答えています。
口を描くことによって、キティは固まってしまう。
口を描くことで、語りかけてくれなくなる。
無表情だけど、何かを語りかけてくれる顔。それこそが、見ている人にとって癒やしになる。
怒っているとか、笑っているとか、泣いているとか、キティは相手に感情を押しつけない。
空気のようにそこで見ていてくれる。それがずっと一緒にいられる秘密なんじゃないかしら」
ハローキティ|サンリオ (sanrio.co.jp)
参考資料:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キティちゃんを見ている人の気持ちが、楽しい時にはキティちゃんも笑っているように、悲しい時には一緒にいて泣いたり慰めてくれているように、時には怒って𠮟ってくれているような表情で、「一人じゃないよ」と、見る人の心に寄り添ってくれる。
『口が描かれていない』固定の表情がないキティちゃん!
そんなキティちゃんだからこそ、愛されるのでしょう。