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「お父さん(旦那)、ヤモちゃんがいたぁ!」
(生きていた。いや、生息してくれていた!)
午後5時、玄関植え込みの観音竹に水をかけていたら、驚いたように「ヤモリ」が飛び出してきた。
春になっても梅雨時になっても、姿を見ることがなかった「ヤモリ」。
去年の冬に台所外壁に取り付けられていた街燈がLED照明に変わってから光に寄ってくる虫が減ったからかな。
猫や、カラス、イタチに食べられたのかな。
この家では生きていけないのかな。
死んでしまってもう、「ヤモリ」には会えないのかなと、寂しい思いをしていただけに、喜びはひとしお!
嬉しい思いで現われたヤモリをよく見てみると、(あれぇ、何か変だ!)
尾っぽの付け根の所が不自然に細くなっているではないか!
ヤモリは、驚いたり敵に捕まりそうになると尾を自切することがある。
尾は再生されるものの完全に元の状態に戻るわけではなく、元の尾と再生尾とでは視認できる程度の違いがある。
今日、姿を見せてくれたヤモリが、前々から生息していた「ヤモリ」なのか、去年、玄関の山茶花の植え込みから壁を伝い屋根の隙間に入って行った「赤ちゃんヤモリ」なのか、はたまた別の「ヤモリ」なのか解らないが、危険と戦いながら生きているんだと思うと、いっそう愛おしく思えてくる。
屋根の隙間へと壁を這っていく「ヤモちゃん」を見ながら、(元気にまた、出て来てね。)と心で呟いていた。